ライフステージごとの治療のポイント
当院では、患者さまのライフステージに合わせた治療をご提案しています。簡単にではありますが、その一部をご紹介しましょう。
10代の患者さまへ
10代の患者さまに多いのは虫歯です。まだあごが完全に固まっておらず柔らかいこともあり、虫歯を放置しておくと、歯並びなどにも影響を与えてしまうことがあります。そのため、虫歯のリスクを減らすと共に、歯並び、噛み合わせに注視して治療を行っています。
20~30代の患者さまへ
20代は歯周病になり始める時期、30代は歯周病が気づかないうちに進行してしまう時期です。歯周病は、早期に発見すれば、ごく簡単な治療で完治が見込めます。そのため、歯周病のリスクを減らすと共に、歯ぐきの色の変化などに気を配り、歯周病の早期発見に努めています。
40~50代の患者さまへ
40代以上では、以前に治療して完治した歯の再治療が増えてきます。歯の詰め物、被せ物、義歯なども、経年劣化していきます。そのさまざまな治療痕が、20年以上経って作り替えの時期を迎えてしまうのです。
被せ物などの経年劣化に気づかず過ごしているうちに、虫歯や歯周病などが進行していることもあります。治療時には、痛みや違和感を覚える歯だけではなく、一見きちんと治療ができている部分にも気を配っています。
60代の患者さまへ
糖尿病や高血圧といった、歯科治療にも影響を与えるような全身疾患が増え始める時期です。近年では、歯周病などお口の中のトラブルが全身疾患に影響を与える可能性があることもわかってきています。患者さまには、治療の際にこのようなご説明も行い、お口の中だけでなく全身の健康を考えた治療を行っています。
70代以上の患者さまへ
体力が衰えてきている方が多くなるので、ごく一般的な治療であってもお体への負担が大きくなります。そのため、インプラントなどリスクが大きい治療はお薦めできません。患者さまにとって何がベストなのか、日常生活の環境まで考えて、一人ひとりに合わせた治療をご提案していきます。
年齢に応じた体に優しい治療をご提案します
患者さまのお体にかかる負担をなるべく軽減できるよう、ライフステージに合わせた治療をご提案していきます。
当院が目指す歯科医療とは、患者さま一人ひとりに最善の治療を提供することです。そのためには、患者さまの症状だけでなく、置かれている環境にまでも配慮し、それに合わせたご提案を行っていかなければなりません。
たとえば、まだ完全に体ができあがっていない10代と、体が衰えてきている80代の患者さまでは、ふさわしい治療も違ってくるはずです。同じ症状だからといって、同じ治療をするという画一的な対応では、患者さまにご満足いただけるはずもありません。
何よりも大切なのは、患者さまのお体に負担をかけないことです。患者さまが健やかでストレスのない日常生活を過ごせるよう、お手伝いができれば幸いです。