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本当は抜歯が妥当だった歯。
でも、患者さんの「なんとか残したい」という気持ちに応えて、 私たちはできる限りの治療をした。
患者さんも時間をかけて通ってくださった。
根の治療をして、土台を立てて、被せ物も丁寧に仕上げた。
「ここからはメンテナンスで守っていこうね」って伝えて、 あとは定期的に来てもらえれば…って思ってた。
でも、来なかった。
連絡もなく、予約も入らず、 気づけば数年も経っていた。
そして、久しぶりに来院されたときには、 あの歯はもう、ボロボロだった。 腫れもあって、動揺も強くて、 残念だけど、もう抜くしかなかった。
もっと強くメンテナンスの重要性を伝えていれば。
あのとき、あんなに頑張って残したのに。 「守れたかもしれない歯」を失うのは、やっぱりつらい。
歯は治療して終わりじゃない。 そこからがスタート。 一緒に守っていく気持ちがないと、 どんなにいい治療をしても、長くはもたない。
今回のことが、誰かの気づきになればいいなと思って、 この話を書きました。
歯は、あなたの一部。 どうか、大切にしてあげてくださいね。
